コーティング剤の特性

撥水タイプ

撥水タイプは水分がコロコロとした小さな水玉になるのが特徴です。 ボディーと水滴の表面が作る接触角度が一般的に90度以上になるものをいいます。 見た目で水をはじいているのがわかりやすく、光沢効果やキズ防止効果があります。 撥水コーティングには、油脂成分が大量に含まれていることが多く、その油脂分が酸化、劣化して塗装まで浸食したり、 また水玉のレンズ効果が原因でウォータースポットになりやすく劣化を早めてしまうこともあります。

浸水タイプ

親水タイプは水を一切はじきません。水は薄く広がるので、ウォータースポットができる可能性はほぼありません。 屋外駐車をされる車には、親水性のコーティングの方がメリットが大きいといえます。 理想的な親水性という状態を実現するのが難しく、雨などで汚れがついていくうちに、疎水性に変化し、水をはじくようになってしまいます。 ツヤの出方は撥水タイプに比べて若干劣りますが、より自然な光沢感をもっています。

疎水タイプ

疎水タイプは、水はけが良いので、雨が降ったあとでもボディーに水が残りにくく、ウォータースポットができにくいのが最大の特徴です。 雨が小雨の場合だと、撥水性とほぼ同じように水をはじいてしまい、大雨のときでない限り、疎水性ならではの効果が期待できません。 水の量やボディの平滑度により水分の流れやすさは変化しますので下地処理を行い平滑な状態をお勧めします。 接地角度50°前後が撥油性も高い状態になりますので水弾きだけではなく油脂性の汚れが付着しにくい状態になります。

超撥水タイプ

超撥水タイプは撥水タイプよりも更に水玉が丸くボールのようにみえるのが特徴で、接触角度が150度以上になるものを呼びます。 水分や油分を含んだ汚れを強烈にはじきます。超撥水タイプはイオンデポジットが付着しづらいようですが、疎水性や親水性コーティングに比べるとシミが付着しやすくなります。 一度付着したイオンデポジットは放置しているとウォータースポットとなり、研磨作業で塗装面を磨かないと綺麗に取れなくなってしまうこともあります。